防音マンション選びのコツやポイントは?防音マンション選びで失敗しないための方法

防音コラム2018年1月15日

防音マンション選びのコツやポイントは?防音マンション選びで失敗しないための方法

防音マンションとは、音によるトラブルを極力なくすことができる魅力的な物件です。しかし、実際住んでみたら大した効果を感じられないものもなかにはあるかもしれません。今回は、防音マンション選びで後悔しないポイントを解説していきます。

マンションにおいてどんな構造かは超重要!

住環境を音の問題に悩まされない快適なものにするためにも、物件の選び方には気をつける必要があります。音によるトラブルを避けるためには、とりわけ防音マンションを選ぶのがおすすめです。防音マンションは、一般的な賃貸マンションに比べて防音設備が整っています。しかし、なかには優れた防音性を発揮するものもあれば、期待するような効果を感じられないものもあることでしょう。その違いの一つに、マンション自体の造りがあります。マンションによく使われる構造は、鉄骨か鉄筋コンクリートです。鉄筋コンクリートは、RC造(鉄筋コンクリート)とSRC造(鉄筋鉄骨コンクリート)に細分化され、コンクリートを流し込んで造られます。このなかで防音効果が高いのはRC造とSRC造となりますので、防音マンションを選ぶ際には、RC造かSRC造の物件が安心です。

壁の厚みや窓、遮音性能値も確認しておくべきところ

マンションの構造がたとえ鉄筋コンクリートだったとしても、音の問題で安心できないケースがあります。それは、コンクリートによる壁が薄ければ思うような防音効果を期待できない場合があるからです。一般的な賃貸マンションの壁の厚みは15cm程度ですが、防音効果を実感するためには20cm程度の厚みが必要だといわれています。賃貸マンションの壁の厚みは見た目でわかるようなものではなく、不動産屋に連絡してどのくらい壁に厚みがあるのかを確認する必要があります。壁が厚くなるほど優れた防音効果を発揮することを頭に入れておきましょう。

もう1つ、防音マンション選びで確認しておきたいのは窓です。窓は壁よりも遮音性が低く、場合によってはわずかながら隙間ができることもあります。窓は必然的に音の出入りが激しい場所となるので、二重サッシであるかを確認しておきましょう。ところで、厚い壁も二重サッシも、防音だけではなく断熱にも高い効果を期待できます。断熱性能は光熱費や地球環境にも影響を与えるため、防音マンションは家計にも地球にも優しい住まいだといえます。

また遮音性能値、いわゆる「D値」の確認も大切です。D値とは、遮音性能の評価に用いられる数値。D-15からD-85まであり、数値が大きいほど遮音性能は高くなります。ミュージションシリーズなどの防音マンションでは、D-85を達成している者もあります。

賃貸マンションを探す際に気にするところもチェックが必要

防音マンションを選ぶときも、普通に賃貸マンションを選ぶときと変わらない条件を持つことが大切です。つい防音にのみ関心がいってしまいがちですが、家賃や立地、築年数など、普通に賃貸マンションを探すときと同じ条件を妥協しないようにするのが物件選びのコツです。たとえば、クローゼットがいくつあるのか、その広さはどれくらいなのか。楽器演奏を目的とした物件選びなら生活用品だけでなく、楽器そのものや演奏に使用するアイテムを収納できる場所も確保しなければなりません。物がしまえずにベッドを置けなくなってしまった!なんてことになったら本末転倒です。また、風通しも重要でしょう。住まいの風通しは、人にはもちろん、楽器にも優しいかどうかというポイントでチェックするべきです。風通しが悪く湿気がこもりやすいのでは、カビが心配。身体にも悪影響を及ぼしかねません。物件の選び方に失敗したとしても、引っ越しは簡単に行えません。防音機能だけでなく、通常の賃貸マンションに求める条件をあらかじめ定めておき、それに合ったものを選択してください。

内見時にはしっかりと確認を

どんなに建物の造りが良く壁が厚くても、データだけでは実際に住んでみてどう感じるかを確実に知ることは難しいです。防音に関する情報に間違いがなかったとしても、もしかしたら何らかの理由によって防音性能が落ちていることもあるかもしれません。防音マンションで性能を確認するためには、過去騒音トラブルが起きたことはないかを確認したりしましょう。また、近隣住人にペットを飼っている人や小さな子ども、楽器を演奏する人がいないかを聞くのも1つの方法です。もしもそれらに該当する人がいたら、その人たちの生活音が聞こえてこないかを内見時にチェックしてください。家具が何もない状態の部屋は音が響くため、近隣の音がもっともよく聞こえやすいのは内見時です。内見のときに他人の生活音や騒音がほとんど聞こえなければ、そこは優れた防音マンションだということができるでしょう。

防音マンションといってもさまざま!しっかりとベストな物件を選ぼう

防音マンションにも良し悪しがあるので、防音とうたっていてもなかには思うほど効果の感じられないものもあります。遮音性能を数値(D値)で示している物件もありますが、明確な基準はありません。少しだけ防音設備を導入したマンションも、隅々までしっかりとした防音設備を整えているところも、同じ防音マンションという名前になってしまうのです。マンションの防音効果を見極める1つの指標として、「24時間楽器演奏可能」などと書かれている物件を選ぶことが挙げられます。このようなマンションでは、相当防音性能に自信があり、音の問題はほとんど起きないだろうと予想されるからです。数ある防音マンションのなかで、内見に行く物件を絞るための目安として利用できるでしょう。生活をする以上必ず音は出てしまうので、住まいと音は切り離せない関係のものです。それでも、できるだけ音の問題から解放されるために、確かな防音性能を持つマンションの見極め方が重要です。