防音マンションに住んでみてわかった防音マンションをオススメするメリット5選

防音コラム2018年2月28日

防音マンションに住んでみてわかった防音マンションをオススメするメリット5選

防音マンションは、単に防音効果があるというだけでなく、住み心地の良さや安全面などの点でもさまざまなメリットを感じられる物件です。今回は、防音マンションに住んでみてわかったメリットについて、いくつか紹介していきます。

メリット1 音漏れを気にしなくていい

まずは、防音マンションの最大のメリットである防音性の高さです。マンションなどの集合住宅では、楽器などの演奏音だけでなく、日常生活によってどうしても生じてしまう「生活音」が周囲に伝わってしまいます。たとえば、床を歩く音、トイレの水を流す音、空調の音などです。こうした音は「固体音」と呼ばれています。マンションの構造を通じて伝わっていく音で、音の伝達範囲が広く、どこから騒音が発生しているのかがわかりにくいという特徴があります。この固体音を完全に防ぐことは難しいのですが、防音マンションではその建物の構造や壁質の工夫などによって、固体音が伝わりにくいように工夫されていることが多いです。したがって、歩く音なども伝わりにくくなります。

メリット2 周りからの音を遮断してくれる

そして、高い防音性によるもう1つのメリットが、外から入ってくる音を遮断することができるという点です。実際にマンションへ住んでみると、同じマンション内の住人たちのたてる音はもちろん、マンションの外側から入ってくる音もかなり多いことに気づかされます。たとえば、外で遊ぶ子どもの音や人の会話の音、幹線道路沿いならば車の音、線路が近い場所だと電車の音などです。マンションのロケーションや周囲の環境によっても、さまざまな種類の音が部屋の中に入ってくることがわかります。こうした外から入ってくる音がどうしても気になるという人にとって、防音マンションを選ぶということは、静かな生活環境を手に入れるという点で大きなメリットです。外から入ってくる音の多くは「空気音」と呼ばれ、空気を振動させて遠くにまで聞こえてくるタイプの音になります。空気音は固体音と比べると防ぎやすい音なので、防音効果が高いとされるというマンションならその音の大部分を遮断することが可能です。人通りの多い場所や幹線道路などの近くなど、マンションの周囲環境がどうしても騒がしいエリアでの物件探しでは、生活のしやすさという点からも防音マンションを選ぶというのはおすすめの選択肢です。

メリット3 保温効果が高い

防音マンションを選ぶことのメリットには、音に関することの他にも意外なメリットがいくつかあります。その1つが、「保温効果が高い」という点です。これはどういうことかというと、防音マンションならではの構造上の特徴にその秘密があります。一般的に防音マンションとされているマンション物件は、鉄筋コンクリート造のRC造、あるいはSRC造という構造で建てられています。この2つの構造で建てられたマンションは、コンクリートを流し込んで壁が作られているため、壁そのものの密度がかなり高いという特徴があります。このような密度の高い壁構造は、質量が大きく高い防音効果を実現します。壁が2重で空気層があったり、サッシも2重のものがあったりするので、室内が温かいです。「空気音」を防ぐことのできる壁構造が、結果的に高い「保温効果」を生むという結果になっているわけです。夏は逆に断熱効果により熱くなりにくいといえます。ただし、外気との入れ替えが起こりにくいために、室内の換気設備はしっかりチェックしましょう。電気代の節約という点でも非常に経済的なので、コストパフォーマンスが気になるという人にもおすすめです。

メリット4 耐震・耐火性が高い

これも、防音マンションで得られる意外なメリットの1つです。防音マンションの多くは、鉄筋コンクリートで建てられており、マンションの「耐震性」や「耐火性」が高く安心です。

メリット5 住人環境が比較的良好

防音マンションは、その構造上のコストからいって同じ地域のなかでも比較的家賃が高い傾向にあります。そうしたコストに納得して「住みよい環境で暮らしたい」、あるいは「周りに迷惑をかけないようにしたい」という人が多く入居している防音マンションは、住人環境という点で良好といえるでしょう。また、音楽を趣味や生業としている人など、防音マンションには同じような属性の人たちが集まっていることが多いのも大きなメリットです。もちろん、住民同士で配慮しあって生活していかなければならないことに変わりはありませんが、やむを得ず発生してしまう音に対しては、ある程度理解が得られやすい傾向にあるといえるのではないでしょうか。ただし、完全防音型マンションなどの非常に特殊なマンションでない場合には、防音マンションといっても完全に音を遮断して暮らしていくことはほぼ不可能です。使用してもいい楽器類、音を出す時間の制限など、入居時の契約上の取り決めをしっかり守って生活していくことが、快適な生活を送るうえでは不可欠となるでしょう。